当院での漢方薬の特色

春のささやき

健康保険制度と漢方について
わが国では148種類の医療用漢方エキス製剤が健康保険適応となっています。同じく、約160種類の漢方生薬に健康保険薬価が定められています。これらの漢方生薬から成り立っている「煎じ薬」は健康保険で調剤をすることができます。
生薬

「煎じ薬」について
当院では漢方エキス剤もよく用いますが、精神科の疾患に対する漢方処方にはエキス剤に無い処方が多くあり、それらは「煎じ薬」として処方させていただいております。うつ病圏の疾患によく用いる「温胆湯」、パニック障害によく用いる「天王補心丹」はエキス剤にありませんので「煎じ薬」として処方いたします。煎じ薬は1日分ごとに分包して調剤されますので、患者様には1日分を煎じていただき、1日分を2回〜3回に分けて服用していただいております。下の図は煎じ薬の抽出課程です。
煎じ

「天王補心丹」2日分の抽出過程

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